パワハラの相談はどこにすればいい?相談先の一覧と解決のためにすべきこととは?

近年、パワーハラスメント(以下、パワハラと略)によるニュースや報道をよく目にするようになってきています。

例えば、大手企業による若手女子社員の過労死自殺、小学校職員による集団的ないじめ。これらは、ニュースや報道によって大きく取り上げられていましたが、あくまでも氷山の一角で、実際はとても多くの方がパワハラに悩まされており、大きな社会問題と言っても良いでしょう。

筆者である私も、実際にパワハラを受けて、精神的に病んでしまい、退職寸前まで追い込まれたことがあります。

しかし、自分でこれがダメなら退職しようと開き直り、思い切った行動を起こした結果、何とか切り抜けることができて、今では忙しいなりに、充実して自分の仕事を全うしています。

本記事では、実際に現場で起こっているパワハラの一例や筆者自身の体験談、そしてパワハラを受けた場合の対応法などについて紹介していきます。

今、パワハラの実情とは?よくるパワハラの3個の内容例

パワハラというのは、文字通り、職場における立場が優位の人が、部下に対して嫌がらせを行うことです。

しかし、近年では部下や同僚からの嫌がらせも報道されるようになり、これらも全てパワハラとして該当します。

これから、よくあるパワハラの内容例についてご紹介していきます。

この記事を見られている中には、この事例が自分に該当するという方もいると思われますので、どのように対応したら良いか、一度目を通して頂けると幸いです。

会社の飲み会で、お酒に酔った上司が部下を大勢の前で罵声や嫌味を言われる

これは、多くの方が経験されているのではないでしょうか。

これが嫌で会社の飲み会や忘年会なども参加したくないという方も多いと思われます。

実は、筆者もこれが原因で精神的に追い詰められた経験があります。

飲み会の場では、よくこのような上司にあたる方々が多いのではないでしょうか。

  • 上司が経験した苦労話を終電ギリギリまで聞かされる
  • 自分はここまですることが出来るから、貴方も同じように努力しなさいという自慢話

このような話なんて、正直誰も興味ないので、聞きたくはありませんよね。

中には、当時の上司と同じような壁に当たった境遇にあった人が、どのようにしたら切りぬける事が出来るかという相談で、昔話を聞かされることもありますが、そのようなケースはごく稀です。

しかし、上司の中には、飲み会の途中に「自分はこんなに苦労したのに、どうしてお前は出来ないんだ」という説教や、「君は仕事に関しては、そんなに期待していないから、責めて飲み会ぐらいは盛り上げろ」と大勢の前で恥をかかせるような発言をさせる方もいます。

私の経験上の話ですが、このようなお酒の力を借りて罵声をいう上司の大半は、翌日そのような事を言ったことに対して覚えていません。

しかし、言われた方は、たまりませんよね。

出来るはずもない仕事量を単納期で申し付ける上司

こちらも経験されたことがある人が多いのではないでしょうか。

同じ部署の同僚は、ほとんど残業しなくてもいい程度の仕事量なのに、自分一人が残業させられてしまうというケースです。

但し、同じ仕事内容と仕事量で、自分だけが人一倍遅くて残業となってしまうという場合もあります。

これをパワハラと位置づけるかに関しては難しい問題ではあります。

もしかしたら、業務内で自分では気づかない無駄が多かったりする問題があるかもしれません。

この場合は、上司が冷静に適切な指導を行い、その人に合った業務指示を出す等を行わなければいけませんが、中には、「どうして決まった期日までに出来ないんだ」、「よくうちの入社試験に合格できたな」、「入社してからもう何年経つんだ」、「お前がいるために、残業代がかかって仕方ないわ」等と大勢の社員がいる前で、罵声や嫌味を浴びせる上司もいます。

こちらも私の経験上の話ですが、このような発言をする上司は、指示を出した内容の作業を経験したことがない方が多いと思われます。

一概には言えませんが、例えば、転職で他社から管理職として入社してきた方に多いと思われます。

このような上司の下で働いていたら、社内の雰囲気も悪くなってしまうので、仕事の士気も当然下がってしまいますね。

すぐキレて怒鳴る上司

社内外で起こったトラブルや問題を多く抱え込み過ぎたために、ストレスが溜まってイライラしている上司もよく目にすることがあると思われます。

しかし、会社は組織ということで、報連相を強要する会社も数多くあります。

筆者の職場でも、報連相は必ず行うように、徹底的に指導されています。

但し、中には忙しさやストレスが溜まりすぎたために、上司へ報連相を行うと、高圧的な態度で「何故そのようになるんだ」、「その事に関してお前はどのように思っているんだ」、「お前はそれに関して何が言いたいんだ」どこの会社もあるあるですよね。

確かに、自分の考えを伝えることや、自分の発言した内容について、どのようにしたいかを伝えることはとても大事な業務の一環です。

但し、些細な事ですぐにキレる上司に報連相を行うことについては、業務の中で最も憂鬱な時間であると言えるでしょう。

先ほどのケースにおいても、上司から部下へ指導するような言い方は、何の問題もありませんが、書類の束を机に叩きつけ、大声で罵声を浴びた言い方は、部下を脅す行為となるので、パワハラになってしまいます。

報連相に対して、冷静に判断や解決ができる上司でいなければ、問題が大きくなってしまって、会社全体の問題となってしまうので、なるべく避けたいものですね。

パワハラの相談先にはこんなところがあります。相談先一覧。

パワハラを受けた際に、まずはどこに相談したらよいのか、なかなか難しいですね。

もし、労働局などの公的機関に相談して、もし相談した事が会社にバレたら、自分の会社内における立ち位置や居心地が危うくなってしまう等も考えてしまう方もいるでしょう。

しかし、それで誰にも相談出来ずに、ずっと一人で考え込んでしまうと、どんどんパワハラもエスカレートしてしまい、うつ病になってしまう恐れがあります。

実際、パワハラをしている加害者は、自分がパワハラをしているという認識がない方が大半で、自分は、厳しく指導している程度しか思っていません。

よって、パワハラというのは、自然となくなるという事は、まずあり得ないと考えておいた方が良いでしょう。

しかし、うつ病になってしまってからでは、自分で解決できるどころか、思考能力も低下してしまうために、日常生活にも影響が出てきてしまいますので、すこしでも早く解決させることが望ましいです。

そこで、うつ病にならないためにも、パワハラの相談先について、ご紹介致します。

各都道府県の労働局

労働局は、国(厚生労働省)の機関で、会社と労働者間のトラブルに対して、対応してくれる役割があります。

具体的にパワハラに関して労働局では、以下のようなことに対応してもらえます。

  • 職場のいじめや嫌がらせを受けた人に対して、法律にのった内容で具体的なアドバイスをしてもらえます。
  • より踏み込んだ対応を求める場合は、トラブル解決のあっせんが利用できます。

もし、労働局へ相談する場合は、相談前に「パワハラに関する事実が確認できる証拠」や「実際に受けた被害が確認できる証拠」があると良いでしょう。

各企業の労働組合

労働組合は、自分の勤め先が自分の立場を守るために設立した組織で、希望をしたら誰でも入ることが出来ます。

しかし、労働組合はを全ての会社で設立されているわけではないために、労働組合がない場合は、利用できないというデメリットもあります。

具体的にパワハラに関して労働組合では、以下のようなことに対応してもらえます。

  • 同じ会社なので、パワハラを受けた経験者を紹介して頂いて、その方と相談する機会を設けてもらえます。
  • 同じ会社の組織なので、労働組合全体で、加害者に対してパワハラを止めるように促すことができます。

こちらも、労働組合へ相談する場合は、相談前に「パワハラに関する事実が確認できる証拠」や「実際に受けた被害が確認できる証拠」があると良いでしょう。

しかし、労働組合員も同じ会社で働く仲間なので、それほど強くパワハラ加害者に対して、注意をすることは期待できません。

弁護士

弁護士は法律の専門家なので、相談者に合った具体的な解決案を紹介して頂けるでしょう。

しかし、高額な相談費用がかかってしまい、解決したところで余程悪質ではない限り相談費用を賄える程の賠償金を得ることは難しいです。

パワハラを解決するためにすべきこととは?

前章でも申し上げた通り、パワハラに関して加害者の大半は、自分はそのような事はしていないと思い込んでいます。

即ち、指導の一環として行っているとしか考えていません。

被害を受けている側としては、毎日が辛く食事も喉を通らず、場合によったらうつ病を発症してしまう恐れもあります。

そこで、まずパワハラを受けていると感じた場合の行動について、私の経験談も踏まえて紹介していきます。

まず証拠を集める

「私、上司からパワハラを受けています」と相談された相手は、必ずどんなパワハラを受けているのかを聞きます。

しかし、聞いた話と相違点があった場合は、トラブルの原因となりますので、まずは証拠を集める必要があります。

証拠を集める方法は、非常に簡単です。最も理想は、自分の持っている携帯電話に、パワハラを受けている会話内容を録音するという方法です。

録音メディアの容量なども気にする方もいていますが、2GBの容量であれば250時間以上は録音できますので、十分だと思われます。

すぐにレコーダーを準備出来ない場合でも、性能を求めないのであれば、結構安く買うことも出来ますし、スマホのボイスメモでも録音できますので、準備しておくこともお勧めです。

また、メールやSNSによるパワハラもあります。

こちらは、大切な証拠となりますので、誤って消さないようにしておくことをお勧めします。

パワハラを行っている加害者の上司に相談

私の場合、まだ役職なしの社員で、パワハラを行ってきた加害者は、私の上司(課長)だったため、課長の上司である部長に相談しました。

但し、その相談する相手も選ばなければいけません。

例えば、相談した上司と加害者同士が仲良しのために、相談した上司から、逆に相談者へ攻撃してくるケースもあります。

もちろん、このような事はあってはいけない事ですが、事実そのような事も考えられるでしょう。

その場合は、別の部署の上司や、取締役、思い切って社長などへも相談して良いでしょう。

参考までに、私の場合は、パワハラを受けた証拠(携帯のボイスメモとメールの履歴)を全て提出しました。

パワハラした上司は降格となり、左遷されて、収入も激減したと聞いています。

パワハラに関する公的機関や労働組合、弁護士を利用する

こちらを選択する場合は、どうしても被害者が相談した事実が会社全体に知れ渡ってしまうため、問題が解決しても、会社に居づらくなってしまうケースもあります。

しかし、自分だけこんな目にあうのは、納得いかないから、パワハラした上司にお仕置きがしたい!と考えている方でしたら、この方法も選択肢の一つと言えるでしょう。

転職も視野にいれる

仮にパワハラが解決しても、その会社の習わしややり方というものがあります。

その場合は、同じことが繰り返される可能性が非常に高いので、転職も視野にいれても良いでしょう。

転職することで、周りに迷惑をかけてしまうや、その上司に会社を辞めますという事が言い出しにくいと考えてしまう方もいてると思います。

しかし、考えてみて下さい。

周りに迷惑をかけてしまうというのも、そのパワハラしていた上司が引き起こした事であるため、何も自分が悪いわけではありません。

上司に言い出しにくいと言うのも、罵声を浴びせられるのではないかという恐怖感から来るのが大半だと思います。

その場合こそ、ボイスレコーダーの出番です。罵声を浴びせさせること自体がパワハラですから、何も怖がることはないのです。

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まとめ

これまでパワハラの事例や相談先、パワハラを受けた場合の対処方について紹介してきましたが如何でしょうか。

何度も言いますが、パワハラでうつ病や体調を壊すことが一番危険です。

そうならないためにも、少しでもおかしいと感じたら、これまで紹介してきたことを行動に移してもらえるといいでしょう。

最終更新日:2019年12月2日