リーダーシップの5個の種類・特徴。向き不向きや自分に合わせたスタイルを見つけよう

会社方針に従い与えられた業務遂行は一人で行うことが出来ません。

必ず、リーダーが居て、リーダー指示に従い、担当メンバーが実行することで目標を達成出来ます。

何も仕事だけによらず、学校生活でも、コミュニティ社会でも、必ず、リーダーが存在します。

ある目標に向かって、メンバーのベクトルを同じ方向に向けるためには、必ずリーダーが必要です。皆さんの周りにも、「あっ、この人はリーダー向きだなぁ。」という人が何人かいるかと思いますが、それぞれ特徴があり、異なったリーダーシップ性を持っています。

不思議ですね。リーダーとしての役割は一つのはずなのに、リーダーシップは人それぞれ違っている。

つまり、リーダーシップにはいくつかタイプがあるというこということになります。

ここまで聞くと、どのようなタイプのリーダーシップがあるのか、気になりませんか。

それでは、どのようなタイプのリーダーシップがあるのか、これから見ていきましょう。

リーダーシップって何だろう?

先ほどからリーダーシップという言葉を遣っておりますが、そもそも「リーダーシップ」とは何でしょうか。

結論から申しますと、「リーダーシップ」とは、「目標を達成するための手段や統率力」のことを言います。

つまり、リーダーとしての役割を果たすための能力です。

能力であれば、それぞれの人が持つ力量により変わるので、リーダーシップの発揮の仕方も各人で異なってくるのです。

私の人生の中でも、リーダー向きの人に何人か出会っておりますが、置かれた環境によって、リーダーシップの発揮の仕方が異なっておりました。

その人たちのリーダシップに触れてきた経験を改めて振り返ると、5つのタイプのリーダーシップがあると感じました。

その5つのリーダーシップのタイプについて、戦国時代ならどの武将が持ち合わせていたのかも合わせて見てみましょう。

リーダーシップの5個の種類・特徴とは?

先ほど述べた通り、5つのリーダーシップのタイプがあります。以下に、その5つのタイプを述べていきますが、自分自身はどのリーダーシップを持ち合わせており、自分ならどのようなシーンに活かしていけるか、想像しながら読んで下さい。

権力行使型リーダーシップ

リーダーには、役割として自分の直下に置かれるメンバーへの指揮命令権が与えられますが、それをフル活用し、目標達成を目指すタイプです。

その特徴とは?

決定権は全てリーダーが握ることになり、メンバーはリーダーが出す命令に背くことなく、直ぐに従うことを求めてきます。

リーダーの能力が非常に高く、かつ従うメンバーの能力も高い場合に上手く回るリーダーシップであり、短期間で立ち上げることが必須であるプロジェクトなどには大変有効に働きます。

しかし、絶対的な権限をもつリーダーのもとで働くことになるため、常に能力はフル活動で長期にわたっての活動に疲れを感じてくるかもしれません。

もし、新しく高い能力をもつ新メンバーが発掘されれば、その新メンバーに即座に入れ替えられる可能性があります。

戦国武将でいうと?

まさしく、織田信長のタイプと言えましょう。

織田信長自身が戦略に長けており、政治的にも先見性を持ち合わせ、非常に高い能力をもつリーダーでした。

そして、信長の初期段階から従っていた、柴田勝家、丹羽長秀、佐久間信盛、前田利家や、尾張→美濃→近江へ勢力を伸ばすときに能力を伸ばしてきた羽柴秀吉,明智光秀、蒲生氏郷、荒木村重など、信長は従うメンバーの能力を見極めることにも長けていましたが、同時に自身の能力も高いことから、勢力拡大に合わせ、メンバーにも能力を向上させることを求めていました。

これ以上の能力向上が見込めないとなると、長く仕えてきた佐久間信盛などは急に追放され、それを見て危機感を感じた荒木村重は離反し、明智光秀は本能寺の変で、信長を葬りました。

このタイプでの強みを生かすためには?

このタイプは、リーダーとしての能力が高く即断即決で進めていくため、リーダーシップの高さは一番でしょう。

ただし、部下にも同じ能力を求めるのではなく、部下それぞれの力量を認め適材適所に配置する余裕を持つことができれば、まさしく無敵のリーダシップで多くのプロジェクトで成功を勝ち得ることでしょう。

カリスマ型リーダーシップ

向かうべき道(目標)を明確に示し、それに向かって部下を鼓舞し、成功の達成感をもって気持ちを一つに出来る、いわゆるカリスマ性のあるタイプです。

その特徴とは?

非常に働きやすい環境を提供しているため、目指す目標に共感するメンバーが多く引き付けられます。

先に述べた権力行使型のリーダーシップとは異なり、目標を達成する過程はメンバーに委ねることが多く、リーダー自身は途中段階で目標からの大きなズレが出ていないかをチェックし、順調にいっていれば褒め、ズレが出そうなときには修正アドバイスをし、決してプレッシャーを与えず、自然とメンバーの能力が上がる方向に向かわせることに力を注ぎます。

このやり方であれば、メンバーが自主的に行動するので、必然的に能力が上がるわけです。

目標達成に向けて、時間をかけても許されるのであれば、このタイプのリーダーシップが理想でしょう。

戦国武将でいうと?

このタイプは、戦国武将で言うと、まさしく豊臣秀吉です。

日本国統一との目標に向けて、メンバーの持つ能力を把握し適材適所へ配置し、実績を出せば褒め、失敗しても叱ることなく鼓舞し、さらなる活躍の場で挑戦させる、メンバーにとっては本当に働きやすい環境です。

もう一つの成功は、若年のメンバーへの教育や調整役を、自分自身で行うのではなく、絶対的な信頼をもつ中堅メンバーに実施させていたことにあります。

軍事的な教育や調整は竹中半兵衛や黒田官兵衛などに、政治や内政面では豊臣秀長や蜂須賀正勝などに完全に委ね、自分自身はそれを陰で後押しするというやり方でした。

このやり方であれば、中堅どころのメンバーも活躍出来る場が得られるので、全体のモチベーションが上がり、目標達成が確実なものになっていきます。

注意すべきは、リーダーが示すはずのビジョンが見えなくなり、信頼を失っていくと、組織が一気に瓦解してしまう危機を迎えます。

豊臣秀吉のときがそうでした。

56歳になるまで、実子はなく、数人の養子を迎えておりましたが、淀君を側室に迎えたときに、秀頼という実子を得ました。

それまでは、日本国を制覇し次には中国まで勢力を伸ばし、功績のあるメンバーの領地を広げようとの目標をもっていましたが、秀頼を得て以降、秀頼と生母である淀殿への溺愛が強くなり、徐々にメンバーの気持ちが離れていきました。

特に、長年付き従ってきた福島正則、加藤清正などの尾張組と、近江に入って以降召し抱えられた石田三成、小西行長などとの確執が大きなものとなっていきました。

その両者の間に入って調整役となっていた、豊臣秀長がすでに亡くなっていたことも災いしました。

結果として、豊臣秀吉が生きているときは持ちこたえましたが、組織が瓦解している隙間を徳川家康に付かれ離反するメンバーの心をとらえられ、秀吉が亡くなってから、関ヶ原合戦、そして大阪の陣で、ついに徳川家康によって豊臣政権は滅びました。

このタイプでの強みを生かすためには?

カリスマ型のリーダーシップは、今の時代に一番マッチングしていると言えます。

注意点はそのリーダーの跡を継ぐ次のリーダーをしっかりと育てることであり、そのリーダーが繋がっていけば、組織として事業幅を大きく拡大出来るリーダーシップとなります。

繋がり重視型リーダーシップ

メンバー間の繋がりはもちろんのこと、自分と対等かそれ以上の立場の人との関係性を保つことに重きを置き、信頼関係を維持することで、目標達成出来る道を計画し達成するリーダシップです。

その特徴とは?

まずは、自分と一緒に仕事をしてもらうメンバーとの安定的な繋がりを得るために、自分自身をさらけ出し、相手を知ることに力を注ぎます。

メンバーとの関係が間違いないものとなったら、次のステップとして、上長も含めて仕事上関係してくる人たちとの繋がりを強化するための努力を傾けます。

リーダーとしての信念を持ちつつも、上長からの指示であれば、出来るだけ断わらないように心がけ、達成しようと努力します。

その努力が認められ、無事に関係する人たちとの信頼性をゲットすることとなります。

これでようやく、リーダーとしての土台作りが完了となり、ここからリーダーとしての力を開放することになります。

大きな信頼を勝ち取っていることから、立てた目標に向けての行動に対し、メンバーだけでなく、関係する人たちからのサポートも得られるので、目標達成する確率が高まってきます。

なお、この型のリーダーシップの場合、非常に長い時間を要するので、メンバーが不安を感じないように、自分の持つ信念と目指す目標は変わっていないことを常に伝え続ける根気強さが必要です。

戦国武将でいうと?

徳川家康がこのタイプになります。

今川家や織田家の人質として幼少時代を過ごし、心身ともに辛抱強く耐える能力を得ました。

そして、成人してようやく松平家を継ぐことになりましたが、強大な今川家と織田家に挟まれ、大きな両家との関係を保つのに最大限の努力を傾けました。

松平家再興に向けて、譜代の臣が集結し、松平家を何とか維持しようとする家康の努力する姿を見て、気持ちを一つにしたのは言うまでもありません。

今川家が滅んだあとは織田信長と同盟を結び、要請を受ければ、信長が戦闘する地に出向き、勝利を得るのに貢献して、絶対の信頼を得ました。

信長亡き後を継いだ豊臣秀吉に対しても真摯に向き合い信頼を勝ち取り、豊臣政権の中枢となる五大老の筆頭の地位を得ました。

しかし、この時には、豊臣政権の綻びが見えてきていたので、徳川政権を打ち立てるという目標ができ、その目標達成に向けて、メンバーと気持ちが一つになっていました。

松平家再興、次には地方統一、最終的には日本国制覇と目標が上がっていきましたが、立てた目標達成に向けてメンバーを鼓舞し同じ方向にベクトルを向け続けたリーダーとしての根気強さが、長期政権となる徳川政権樹立という最大限の結果を残しました。

このタイプでの強みを生かすためには?

メンバーとの繋がり、そして関係する人たちとの繋がりを強固にするためには、非常に時間を要します。

よって、短期で何かを立ち上げるプロジェクトのリーダー向きではなく、今問題を抱えている案件を改善し維持するためのリーダーとして、非常に有効なリーダーシップと言えましょう。

教育重視型リーダーシップ

リーダーがメンバーと1対1の関係性を重視し、各メンバーの力量アップのための教育を行い、目標達成のサポートをするリーダーシップです。

その特徴とは?

メンバーが育つことで、リーダーを中心とするチームが強くなり、どのような困難な案件もリーダーとメンバーが

知恵を出し合えば、必ず乗り越えられる体制が出来上がります。

リーダーは、メンバーの性格や長所と短所をしっかりと把握した上で向き合い、特に長所を伸ばす教育を行うため、自ずとリーダーへの信頼感は高まります。

その信頼感は同時に、行動をともにするモチベーションに変えることが出来るので、他のどのリーダーシップよりもプロジェクト活動などを乗り切る力が強いと言えます。

但し、規模が大きくなってくると、メンバーと1対1で向き合う時間の確保が難しくなり、接する機会が減ると、信頼感が揺らいでしまいます。成功が続くと、組織規模が大きくなるのは必然であることから、リーダー自身が直接向き合えなくことを想定し、リーダーと同じ思想をもち、同等以上の能力をもつNo2を育て、代行としてメンバーに向き合ってもらう体制作りが必要となるでしょう。

戦国武将でいうと?

このリーダーシップの持ち主の代表格は、武田信玄です。

信玄の言葉で「人は城、人は石垣、人は堀」とありますが、人の存在を、城の重要な要素である、城,石垣,堀に例え、各々の個性を最大限に引き上げることで、強固な城に匹敵することを意味しています。

人の存在の重要性を説いた、武田信玄の想いの分かるとても重みのある言葉です。

信玄は、若いメンバーには良く教え、実際に経験させることで多くのことを学ばせました。

また、父の代から仕える有能なメンバーからは信玄自身が真摯に学ぶことで多くの知識を得てきました。

その結果、戦国時代当時、武田信玄軍が最強の軍団と評されておりました。

織田信長も武田信玄が京に向かって上ってくるのを一番恐れていたほどです。

武田信玄が地方統一をいち早く遂げ、年若いうちに京に向かって進出していれば、或いは制圧出来ていたかもしれません。

それだけ、優秀な人材が揃っていました。

しかし、上杉,北条そして今川と、周囲に強力な大名が存在しており、信玄の闘いのほとんどをこの3家に費やしたため、京を制圧しようと動いた行動半ばで寿命尽きてしまいました。

このタイプでの強みを生かすためには?

自分自身が学び、そして、メンバーの教育を行い底上げし、組織を強くしていくには非常に時間を要します。

よって、「繋がり重視型リーダーシップ」と同じく、短期で何かを立ち上げるプロジェクトのリーダー向きではなく、組織で抱える問題を洗い出し、改善し維持するためのリーダーシップとして有効に働きます。

意見優先型リーダーシップ

上長から出される指示や意見はもちろんですが、メンバーにも意見を求め、それらを集約し組織の方向性に反映するリーダーシップです。

その特徴とは?

リーダーとしては、意見を集約し方向性を決めなければなりませんので、メンバーと一緒に育っていくのでは間に合わず、知識や経験をある程度持った人が出来うるリーダーシップと言えます。

リーダー主体での組織行動ではなく、メンバー意見の取り込みを優先する組織行動であることから、メンバーとしては尊重されている気持ちが強くなり、モチベーションが上がっていくこととなります。

そして、出来るだけ自分の意見を取り入れて欲しいとの思いが強くなれば、知識や経験値を自分自身で上げていくこととなり、メンバー各々が自己成長を遂げていくので、必然的に強い組織が出来あがっていきます。

このリーダーシップで注意すべきは、リーダーとしては意見を集約しまとめ方針を決めたら、その後一切曲げない強さを持つことにあります。

組織が大きくなってくると優秀なメンバーが増えてくるため、個々の考え方や意見が異なることから、結論がまとまらず、収拾がつかなくなる場面が出てきます。

それが緊急事態の場面であれば、大問題となります。

あるメンバーの意見を採れば、他のメンバーの意見を却下しなければならず、反論を受ける場面が出てきますが、それを受けてでも一度立てた方針を貫く強固な信念を持つことが大切です。

戦国武将でいうと?

このリーダーシップを持ち合わせていたのは、島津義久です。

他国を攻め入る前や攻め込まれる可能性のある前の戦評定では、主要武将を集め、それら武将が意見を出し合っていたのを黙って聞いていたそうです。

そして、戦評定後、半日ほど自室にこもり、その意見を集約し、次の日は組織としてどう動くかの方針を示しました。

様々な意見をただ取り入れるだけではなく、その方針の骨子としていたのは、祖父である島津日新斎の教えでした。

その教えは、今の我々の生き方にも参考となるもので、「島津日新公いろは歌」として今でも語り継がれております。

島津義久は4兄弟であり、義弘,歳久,家久の弟が居ましたが、長男である家久の決定は絶対であり、評定で意見は戦わせるものの、方針が決まればそれに従い、大将として各方面で勝ちを得る心強い身内の支えもありました。

それも全て、義久の信念を曲げない強さに引っ張られた組織となっており、島津4兄弟がもう少し早く生まれ、九州全土を平定出来ていれば、豊臣秀吉も九州制覇も出来なかったのではと言われるほど、強いリーダーシップに引っ張られた組織が出来上がっておりました。

結局、九州平定が完結しない段階で豊臣秀吉が九州征伐に乗り込んできたため、圧倒的な戦力差の前に降伏することとなりましたが、島津家としては、同組織体制を維持し

続けることで、明治維新では中心的な存在として活躍することとなりました。

このタイプでの強みを生かすためには?

このリーダーシップでは、先に述べた通り、リーダーの立場として一度立てた方針を貫く強固な信念を持つことが必須です。

メンバーの異なる考えや意見をまとめる判断力も重要となるため、リーダーが高い力量をもつための努力が必要となりますが、そのリーダーの言動を尊敬しメンバー自身が自己成長を行っていく、一丸となれば非常に強いリーダーシップです。

よって、複雑なプロジェクト開発を進めていくには、非常に有効なリーダーシップと言えましょう。

自分に合ったリーダーシップのスタイルを見つけるには?

以上、5つのリーダーシップを述べてきました。

この5つをまとめると、どのような組織活動に向いているかを以下のように大別できます。

  • 権力行使型リーダーシップ:短期立上げ必須プロジェクト
  • カリスマ型リーダーシップ,意見優先型リーダシップ:長期立上げプロジェクト
  • 繋がり重視型リーダーシップ,教育重視型リーダーシップ:組織内問題改善活動

組織としては常に成長し続けなければならず、新規開発のために短期で立ち上げることが必要な案件や時間をかけても良いので確実に立ち上げることが必須となる案件など様々に発生してきます。

また、組織内改善を行わなければ利益を生むことが出来ないため、現組織で問題となっている部分の継続的改善も行っていかなければなりません。

よって、組織の活動には、常に5つのリーダーシップが必要となります。

自分の今置かれている立場,力量や性格から、どのリーダーシップを持ち合わせているかをぜひ考えてみて下さい。

人を一生懸命育て強い組織を作りたいと思っているのに、権力行使型リーダーシップを求められても対応できません。

メンバーの意見を聞くよりも自分のやりたいように進めていきたいリーダーには、組織内問題改善活動には向いていません。

自分がどのリーダーシップを持っているのかをしっかりと見極め、上長と事前に話し合っておき、どのプロジェクトに充てると力を発揮出来るかを知っておいてもらうと、今後の仕事が進めやすくなるでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?リーダーシップにも様々なタイプがあるのです。

5つのリーダーシップを述べましたが、組織が健全に成長していくためには、どのリーダーシップも必要です。

今自分が持っている力量や生まれつきの性格もあるので、5つ全てのリーダーシップをもつことは難しいと思います。

自分自身を振り返り、どのリーダーシップをもつ能力があるのかを知り、その力を引き上げることに力を注いで下さい。

あなたの持つリーダーシップを存分に発揮し、組織を成長させる存在として活躍されることを期待しています。

最終更新日:2020年1月22日